PREP(プレップ)法とは、読者に伝えたいことを効果的に伝えやすくできる、画期的な文章術です。
なぜなら、分かりやすく、読みやすい文章構成で、読者の読むコストを下げ、結果伝わりやすくすることができるからです。
「結論」「理由」「具体例」「結論」の順で構成します。
ビジネスシーンにおいて有効に活用できる、PREP法による文章術。
この記事では、そのPREP法をあなたが上手に活用できるように詳しく解説していきます。
目次
PREP法とは?
PREP法とは、1.Point「結論」 2.Reason「理由」 3.Example「具体例」 4.Point「結論」の順で書く文章構成法のことです。それぞれの頭文字を取って、『PREP法』と呼ばれています。「結論」で「理由」と「具体例」をサンドイッチするところが特徴的です。
PREP法で書かれた文章と、そうではない文章の違いの例を見てみましょう。
普通の文章
「具体例」私は雪が多く降る地域に住んでおり、積雪の運転中にスリップして危ない目にあったことが多々ありました。
「理由」このような経験から、雪道でもハンドルが取られないようにするために、雪が多く降る地域では、たとえ軽自動車ではなくても前輪駆動の車は危ないです。
「結論」なので、雪道では4WDの車をお勧めします。
PREP法
「結論」雪道では、4WDの車がお勧めです。
「理由」なぜなら、たとえ軽自動車ではなくても、前輪駆動の車だと、雪でハンドルが取られてしまうからです。
「具体例」私は雪が多く降る地域に住んでおり、積雪の運転中にスリップして危ない目にあったことが多々ありました。
「結論」このような経験から、雪道では前輪駆動の車より、4WDの車の方が安全と言えます。
このようにPREP法で文章を構成すると、簡潔にまとまった文章になります。読むコストが下がるのと同時に、理解度が高まり、スッと頭に入ってきますね。
同じ内容の文章でも、構成の順番を変えるだけで、ここまで印象が変わるのです。
PREP法が有効なのは順番が大事だから
文章は伝える順番によって、読んだ人の捉える印象が180℃変わります。
ここに例文を挙げます。
いかがでしょうか?順番を変えただけで印象が変わりますよね。
このように同じ内容でも、伝える順によって読者の受けとり方が変わります。
文章の伝え方は、順番が大事ということです。
P(Point)結論・主張を明確に結論から書くと強烈なインパクトになる
頭に結論を持ってくることが重要です。
なぜならより強いインパクトを残せるからです。
1日で様々な情報に触れる現代では、どの情報が自分に必要なのかを気付かせる必要があります。
結論を先に述べて、注目を集めることが第一優先です。
また、なかなか結論に辿り着かない文章だと、読者が「もういいや」と判断し、早々に離脱してしまいます。
それらを防ぐために、結論を頭に持ってくる必要があります。
R(Reason)理由を説明する読者を納得させるための根拠の示し方
最初に結論を述べ、注目を集めたら、次になぜそうなるかの理由を述べます。
興味関心を惹いた直後にその理由を伝えることで、読者の理解を深めさせることができます。
「なぜなら~~」
「なぜかと言うと~~」
「どうしてかと言うと、その理由は~~」
といったように、疑問を投げかける伝え方にするとより効果的です。
理解を深めた読者は、さらに関心を抱き、次の項目へと読み進めたくなります。
E(Example)具体例で説得力を高める読者が理解しやすい例の選び方
理由の後に具体例を持ってくると、読者はより納得します。
具体例を示すポイントは、誰でも知っている人物や団体の例か、自分の体験談からの第一情報を伝えることです。
そうすることで、読者は例を身近に感じることができます。
P(Point)結論を再確認するためもう一度結論を繰り返し、印象付ける
最後に結論をもう一度持ってきます。
「理由」と「具体例」で腑に落ちた読者に再び結論を持ってきてダメ押しすることで、読者に強い印象を残します。
PREP法を活用する3点のメリット
PREP法を活用するメリットは、以下の3点があります。
・論理的な文章が書けるようになる
・説得力が増す
・相手に簡潔にメッセージを伝えられる
PREP法で言葉を上手に扱うことで、日常生活を円滑にできるようになります。
人々は毎日、言葉でコミュニケーションをとりますよね。
仕事や学校、地域活動など、言葉を使わない日などありません。
自分が伝えたいことを伝わりやすくすることで、ストレスの軽減と、時間の短縮に繋がり、より豊かな人生を送れます。
ビジネスシーンでのPREP法の使い方
ビジネスシーンにおいてPREP法は有効に活用できます。
具体的な活用例を挙げていきます。
プレゼンテーションでの活用方法
PREP法を用いたプレゼン資料作成のフォーマット。
こちらを大枠として、資料を作成し、プレゼンを組み立ててください。
リスナーが感動するプレゼンができます。
メールやレポートでの効果的な文章の組み立て方
PREP法は業務の報告を行うメールやレポートでも有効な文章構成です。
これで会社への報告がスムーズになります。
面接での志望動機や自己PR
就職活動での面接でもPREP法が活用できます。
簡潔に分かりやすく、志望動機や自己PRを伝えられますね。
PREP法とSDS法の違いと使い分け
PREP法とは別に、SDS法という文章術があります。
どう違うのか見ていきましょう。
SDS法とは?
SDS法とは概要(Summary)、詳細(Details)、概要(Summary)の3つで組み立てる文章構成です。それぞれの頭文字を取って、SDS法と呼ばれております。
以上が簡単な例です。
PREP法と同じく、初めと最後が概要で、詳細を挟んだサンドイッチになるのが特徴です。
PREP法とSDS法との使い分けのコツ
SDS法を使う場面は、口頭での報告や、メールやチャットでの手短なやり取りに向いています。
なぜならPREP法より短く、より簡潔にまとめられた校正だからです。
その時々によって、適切な方法を使い分けましょう。
PREP法のデメリット
非常に有効なPREP法ですが、使い方が合わないデメリットもあります。
以下にその例を挙げていきます。
物語などの長文には向かない
簡潔に伝えるのが目的であるPREP法は、長文には合いません。
もしあなたが、作文で物語などの長編の文章を書く際は、PREP法を使わないようにしましょう。
起承転結で完結する話には向かない
起承転~で話を進め、最後に結論を持ってくる、正攻法の文章構成である起承転結の話には向いていません。
最後にオチを持ってくる、お笑いネタもそうですね。
オチを初めに持ってきてしまったら、ウケる話もウケません…
話を筋立てて理解したい人や、あなたの話に興味があり、きちんと話を聞いてくれそうな人には使わない方がいいですね。
使いこなすのに練習が必要
PREP法を使いこなすのには、練習が必要です。
学校の授業でも、文章構成は「起承転結」で教えられます。
PREP法はそれとまったく真逆の書き方ですよね。
子どものころから教わってきたやり方と正反対のことをするわけですから、なかなかすぐ使いこなせないでしょう。
上手く使えるようになるには、練習が必要です。
PREP法を練習して使いこなせるようになり、伝わる文章力を磨きましょう!
まとめ
上手く文章が書けない。自分の考えをもっと上手に伝えられるようになりたい!
そういったお悩みを抱えている方向けにこの記事を書きました。
PREP法を理解することで、文章やトークが相手に伝わりやすくなります。
職場やプライベートでも、あなたの考えや主張が尊重されるようになり、劇的にコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
是非PREP法を使って文章を作ってみてください。
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