こんなことで困ったことはありませんか?
「すばらしい品質なのに、どうしてか売れない…」
「チラシやカタログを作成したのに、思うような反応がない…」
「休日返上で一生懸命書いた企画書なのに、上司にスルーされてしまう…」
その原因は、初めに読まれる「キャッチコピー」が弱いからかもしれません。
ものがありふれた現代において、どんなに中身がいい商品でも、初めのインパクトが弱ければ関心を持たれず、埋もれてしまいます。
それと同じで、初めて読まれるキャッチコピーに惹かれなければ、先に目を進めてもらうことはできません。
キャッチコピーというと、コピーライターが書くものというイメージがあるかと思います。しかしキャッチコピーを書く技術は、一般的なビジネスに携わる人にこそ、実は必要なスキルなのです。
店頭のPOP、メール、企画書…興味を惹かせるフレーズを書く機会は多くあります。
キャッチコピーを書く「コピーライティング」スキルを身につければ、あなたの仕事は幅が広がり、より良い結果が訪れるでしょう。
この記事では、刺さるキャッチコピーを書くコツと、上達方法を一緒に学んでいきます。
目次
キャッチコピーとは?
キャッチコピーとは、一文の短い言葉で目に留まらせる文章のことです。
タイトルや見出し、印象的なフレーズで心に引っかからなければ、中身も読まれることはありません。
あなたも日々目にする、メルマガ、ブログ、SNS、チラシ、広告など、それらの文章を隅から隅まで読んでいますでしょうか?読んでいたとしても、記憶に残っているのはタイトルや見出しくらいですよね。
そういった経験から分かるように、多くの人に興味関心を持たせ、先に進めさせるには、
短く、的確な言葉で表現し、見た人の心を掴む(catch)広告文(copy)が必要になってきます。
キャッチコピーには大きく分けて2つの種類があります。
それぞれを見ていきましょう。
ブランディングイメージのコピー
企業や商品を知ってもらうためにイメージをブランディングするコピーがあります。
「お~い、お茶」
「お、ねだん以上。ニトリ」
「あなたと、コンビに、ファミリーマート」
これといったらこれ、といった感じで、どれも聞いたことがあるフレーズですよね。
そしてそれをCMで繰り返し流したり、広告で目に入るようにして、記憶に定着させます。
心理学で単純接触効果と呼ばれるものがありますが、
繰り返しその言葉に触れることで、消費者に何かのきっかけでリマインドさせ、購入する際にその商品や企業が選ばれるようにします。
興味関心を惹いて集客に繋げるコピー
どんなビジネスでも、まずは見込み顧客を集客しなければいけません。
そのためにキャッチコピーで興味関心を惹きます。
「なんで、私が東大に!?」
「巻くだけダイエット」
「人生を変える決断の力」
など、興味がそそられるフレーズを使い、関心を持たせます。
まずは封筒の中身を開けてもらわないことには何も始まりません。
集客した見込み顧客を、最終的に申し込みや、注文に誘導させるために、キャチコピーの力が重要になります。
刺さるキャッチコピーを書く3つのコツ
目に留めるキャッチコピーを書く3つのコツを解説します。
このコツを抑えれば、キャッチコピーの足場固めは大丈夫です。
①「これって自分のこと?」と思わせる
「自分に関係がある」と思ってもらえないと読んでもらえません。
これはキャッチコピーの大原則でもあります。
なぜなら日々膨大な情報にあふれている現代では、自分に関わりがないものと思われた情報は、見向きもされないからです。
ダイエット関連の本のタイトルで例を挙げてみます。
後者はダイエットというワードは入っていませんが、
ターゲットが40代主婦へ向けたものなら、こう書いた方が本を手に取るのではないでしょうか。
大勢の人へ向けて書くと、焦点がぼやけてしまい、結局だれからも手に取ってもらえなかったという結果がよくあります。
それを防ぐためには、特定の誰かに向けたキャッチコピーを書いて、
「あっ、これは自分のことだ!」と思わせることが大切です。
②刺さる言葉を使う
刺さる言葉とは、「印象に残る強い言葉」です。
弱い言葉やありきたりで、使いまわさせた言葉では心を掴めません。
行動させるために、刺さる言葉を有効に使います。
そのために注意しなければいけない2つの要素があります。
例えば、新鮮なトロのお寿司でPOPを考えるとします。
見た人は「今朝入ったばかりで、とろけてなくなりそうな柔らかさなら一度は食べてみたい」と思うでしょう。
ありきたりな言い回しを避け、具体的に書くことで、印象に残る強い「刺さる言葉」になります。
③「なぜ?」と思わせる
「なぜ?」と思わせるキャッチコピーは非常にパワフルです。
それは、人は自分が思っている常識と反対のことを言われると、
「は、何で?」と心に引っかかりを感じるからです。
例を見ていきましょう。
こう書かれると、「それってどういうことなんだろう?」と疑問を解決する答えが知りたくなりませんか?そうすることで興味を持たれ、結果的に中身を読んでもらえます。
今すぐ使えるキャッチコピーの型15選!
これからキャッチコピーを書きたい方、書いているけどうまく書けない方へ。
今すぐ使えるキャッチコピーの型をご用意しました。
前述した3つのコツに合わせたものと、それ以外にも反応がいいものを合わせて15選。
これに当てはめるだけでスムーズにいいコピーが書けます。
①「これって自分のこと?」の型
狙いたいタ―ゲット像や理想的な姿を主人公と表現することで、興味を惹きつけます。
例:英語を話せる人が主人公!ビジネスシーンを演出する英会話スクール。
ターゲットとなる人が、理想とする姿をイメージできるようにすることで関心を惹きます。
例:おじさんだってモテたい!際立つ男になる、メンズエステ○○。
狙いたい年齢層へ呼びかけ、興味を惹きます。
○○代からの××、○○歳までにやっておきたい××、なども有効です。
例:25歳を超えたら要注意!いつまでもあなたの肌にハリと潤い、スキンケア○○。
②刺さる言葉を使う型
具体的な歳月をかけて、完成させたものだからこそ高い品質だと思わせます。
例:1年かけて成熟させた味をお楽しみください。
抱えている悩みを簡単に解決できる印象を与え、手軽にやりやすくさせます。
例:子どもの気になる性格はママ次第でみるみる変わる。
かかる時間を示すと読者は興味を持ちます。それが手軽にできる時間であればなおさら読者はやってみたくなります。
例:7秒で読める!営業トーク集。
③「なぜ?」と思わせる型
あえて反対の言葉を先に使い、ギャップで印象を残します。
例:この勝利は私のものではない、みんなの勝利だ。
「しないでください」と呼びかけることで、このままだと損をしますよと感じさせます。そしてその反対の行動を起こさせるように促します。
例:まちがった所に入らないでください! 正しい学習塾の選び方。
何かに迷いがある人に対して、なぜそれによって左右されるのか?と思わせることで興味を惹きます。
例:1歳までの遊び方が子どもの未来を左右する。
④その他の方法
・インパクトをだす
運命を感じさせるほどの強烈な印象を残すという意味です。
他に、究極の○○、驚異の○○、一生忘れられない○○なども使えます。
例:運命の靴! この靴が私をもっと素敵な場所に連れて行ってくれる。
・感情に訴える
感情が揺さぶられ、心に衝撃を与えるものだと感じさせます。
心躍る○○、感動を刻む○○なども使えます。
例:心が震える旅! 日本一周クルージング旅行。
・お得感を出す
クロスセルといって、ある組み合わせや内容で価格を提示し、お得感を出す方法です。
【ロジャー・ドゥーリー著:脳科学マーケティング100の心理術】ではこう述べています。
人が商品を購入するときに感じる痛みは、その商品が価格に対し適正な価値があるかどうかを問題視する際に発生すると言われています。セットで販売すれば、その価格には複数のアイテムが含まれているため、脳が問題視する要素は、最小限に抑えられるのです。
例えば車を購入する際に、カーナビやタイヤなど、フルセットで提示された経験はありませんでしょうか?
一つ一つの価格が価値に見合っているかを判断するストレスより、セット価格のお得感の方が勝っているはずです。
様々な広告やCMでよく聞かれるフレーズではありますが、それほどセット販売は威力があるということですね。
例:ドライバーに3番ウッドも付いてこの価格!
・簡易性を打ち出す
わかりやすさを最大限に表現し、誰でも簡単にできることをアピールします。
例:世界一わかりやすい株の授業。
・目的に向かわせる
導きたい目的に行動させるため、こうするとこういう結果になりますという表現を使います。
例:使ってみるとわかります。艶やかな髪へ、〇〇シャンプーお試しサンプル配布中。
・無料に反応させる
みんな無料が大好きです。先頭に「無料」と付けただけで反応率が上がります。無料の力を利用しましょう。
例:無料体験受付中!
キャッチコピー3つの上達方法
キャッチコピーを上手く書くために、上達する練習方法を3つご紹介します。
記憶に残ったコピーをまとめる
電車の吊り広告やテレビのCM、Wed広告など、毎日目にするキャッチコピーの中で、気になる物をメモに控えておきましょう。
あなたが反応したということは、他の人も関心を持った質のいいコピーの可能性が高いです。ノートやスマホのメモでもいいので、わかりやすくまとめておきましょう。自分が書くときの参考にすれば、いいキャッチコピーを書くネタになります。
書いて練習する
実際にある商品やサービスを使って、自分でキャッチコピーを考え練習しましょう。
スポーツや楽器の演奏などもそうですが、場数を踏んで練習すれば上手くなります。
自社商品や、レポート、企画書、メールなどもいい経験を積めます。
千里の道も一歩よりです。
「だから何?」を繰り返す
「だから何?」を繰り返すと、いいキャッチコピーに仕上がります。
なぜならそれがベネフィット(商品やサービスを買うことによって得られる明るい未来)に繋がるからです。
「仕事の整理術」という本にキャッチコピーを付けるとします。
仕事を整理したい→だから何?→仕事を早く片づけたい→だから何?→プライベートな時間を有効に使いたい
このように「だから何?」からベネフィットにたどり着き、ターゲットに刺さるキャッチコピーが生み出せます。
まとめ
キャッチコピーとは、マーケティングで言うと「リード」(集客)の部分になります。
興味関心を持ってもらえなければ見込み顧客を集客できません。
見込み顧客を集客できないということは、成約には繋がらないということです。
成約できなければ当然売上にもならないということになります。
つまり入口が狭ければ、どんな優れたビジネスでも成り立たないということです。
「売上に悩んでいる」「せっかく考えた案が通らない」そんなお悩みを抱えているあなた。
是非キャッチコピーを磨いて、入口を広げてみてください。
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